仕手株の特徴と見分け方

更新日:

株式投資をしていると、連日すごい勢いで上昇している株、値上がりランキングにしょっちゅう顔を出す株があると思います。

その株がなぜ上昇しているのか調べてみてもよくわからない、値上がりする材料も根拠もない。もしかしたらその株は仕手化しているのかもしれません。

株には仕手株と呼ばれ、材料も根拠もなく株価が上昇していく株があります。

仕手株への投資はハイリスク・ハイリターンだと言われています。仕手株は一日に10%以上株価が変動することも珍しくなく、ストップ高やストップ安を付けるような非常に激しい値動きをすることもあります。上手く値動きに乗ることが出来ると大きな利益を得ることが出来る反面、思惑と反対の方向に株価が動くと大きな損失を抱えてしまいます。

株式市場には仕手株は相場の華という格言があります。仕手株の激しい値動きが好きな方や大きなリターンを狙いたい方には大変魅力的な投資だと思います。ハイリスク・ハイリターンゆえにしっかりと仕手株に対して学び、リスク管理をおこなう必要があります。

ここでは仕手株に詳しくない人に向けて仕手株の特徴や見分け方、注意点などを説明していきます。

仕手株とは

仕手株とは、資金を持った集団が意図的に株価を釣り上げて、株価が上昇したとろこで売却することによって売買益を得ることを目的とした株のことを言います。

株価を操作をする代表的な人を仕手筋や本尊と言います。日本の伝統芸能の能で使われる用語で主役を表すシテが語源とされています。

仕手筋と呼ばれる集団は、 政治家、企業、実業家、金融機関、裏金、街金、宗教団体などの資金を集めるなど大小様々なグループが存在します。

また、自らの資金を使い単独で仕手戦を仕掛ける個人投資家も存在します。

仕手株の特徴

株価が急騰している銘柄が何か材料が出て上昇しているのか、はたまた仕手筋が介入して株価を釣り上げ仕手株となっているのかわからない場合が多々あります。 仕手株かどうかを見分けるには、仕手株特有の特徴があるかどうかで判断するのが良いでしょう。

仕手化しやすい株

仕手筋が仕手株として仕掛ける銘柄にはいくつかの特徴があります。

 1, 発行済株式数が少なく浮動株比率が低い株

発行済株式数が少なく浮動株比率が低い株のほうが自分たちが思い通りに操作しやすいからです。あとで説明する玉集めといわれる段階で静かにターゲットの株を買い集めて浮動株のほとんどを手中に収めたほうが仕手筋にとっては都合がいいからです。

 2, 低位株やボロ株である

仕手筋は仕込みの段階で少しづつ時間を掛けて他の参加者に気づかれないように株を集めるわけですが、その際値がさ株よりも低位株やボロ株のほうが集めやすいからです。

また、低位株やボロ株といった普段見向きもされない株のほうが「これから業績が好転する」や「画期的な新製品を発表する」などといった風説の流布のようなことをヤフー掲示板やTwitterなどで流布する場合、反応が良いからです。

 3, 空売りができる銘柄

空売りができる銘柄の場合、株価が上昇し仕手筋が利益を確定する段階でわざと信用取引の空売りを集めて自らは信用取引で集めていた玉を現引きしたりしてわざと追証や逆日歩を発生させることで買い戻しを狙うことができるからです。

 4, 業績に大きな影響を与えそうな材料がある株

最近では企業と連携を取って頻繁にIRを出すようにしてIRを見た個人投資家の買い殺到したときに、仕込んでいた玉を捌いたりする仕手筋もいます。

今後業績に大きな影響を与えそうな材料というのは判断が難しい場合が多く、株価が急騰してPERやPBRといった指標が割高を示していても材料にとって割高な株価が肯定されやすくなるというのが理由です。

玉集め

ターゲットとなる企業が決まれば、一気に買い上げるのではなく、まず静かに誰にも気づかれないように買い集めます。

それもある程度期間に余裕を持たせてゆっくりと買い集めます。 もし株券を買い集め終わる前に市場の噂などになって、株価が急騰すると仕手筋はターゲットとした株を諦めて、とっとと売却するでしょう。

仕手筋にとっては、株価が低い段階で株券を集めることが大事なのです。

このことを玉集め(ぎょくあつめ)と言います。

無事に予定しただけの株券を集めることに成功すると次に一気に買い注文を出して株価の釣り上げに掛かります。

玉転がし

仕手筋がターゲットとする企業の株券を集め終わると、今までの買い注文の何十倍という規模の買い注文を市場に出して一気に買い上げます。

それも出来る限り目立つようためにわざと値上がり率ランキングに登場させたりもします。 その時に仕手筋は玉集めで買っていた株をわざと売り注文として売り板に並べて、自ら買い上げていきます

そのためにそれまでとは違い出来高も急増します。 これを玉転がしと言います。

自ら売り注文を出し、売り板を厚くすることによって、株価が急騰しているのに他の投資家に買われることを防ぐと共に、出来高がそれまでと比べて急上昇させることができます。

株価が急騰すると共に出来高も急上昇することによって、それまで見向きもしなかった投資家が注目するようになります。

仕手筋は最終的には他の投資家に高値で売却することが目的なので、注目されることは非常に重要なことなのです。 そのために玉転がしがおこなわれます。

振るい落とし

この頃になると、株価の急騰や出来高の急増によって腕に自信のある投資家が参戦しだします。 本尊以外の個人投資家がターゲットとなった株を買いだすことを「提灯買い」と言います。

個人投資家は株価の上昇率ランキングや急騰している日足などから、更なる株価の上昇を予想して買いだします。 この頃になるとネットの掲示板などでも、株価が上昇している理由を探したり、〇〇の仕手筋が介入しているなど、噂話が盛んに行われるようになります。

そうなると仕手筋は振るい落としと呼ばれる方法で投資家に揺さぶりを掛けだします。 提灯買いが入ったところで、仕手筋は一旦玉集めで買っていた株を、提灯買いにぶつけて売り抜け利益を確定します。

そうすることで、上昇した株価で利益を確定出来ることと共に、高値で捕まった個人投資家が損切りをする人と損失を抱えたまま保有し続ける人がどれくらい居るのか判断するためです。

これらの特徴を示しながら株価が急騰している株は、仕手株の可能性があり注意が必要です。

-株式投資

Copyright© マーケットクエスト , 2018 All Rights Reserved.